Ge_103_for_special GOTOH GE-103へ交換の図

SGのブリッジをGOTOHのGE-103に交換したのに続き、レスポール・スペシャルのブリッジも交換しようと思った。自分の場合ギターは「半音下げチューニング」で使用するのだが、純正のブリッジが「ABR-1」だと可動範囲が狭いためオクターブ調整が難しいので、可動範囲の広い「ナッシュビル・タイプ」のブリッジに交換したいと思った。「SG」はブリッジをGE-103に変えたらオクターブ調整はしっかり合った。自分の「SG」には大きな「ビブラート・ユニット」が付いている。スペシャルにはそれが付いていないため、取り付け場所の制約が無いためか、純正のブリッジ「ABR-1」でもオクターブ調整は半音下げチューニングにしても合っていた。しかし、「GE-103」に変えれば、より細かい設定が出来ると考えて今回交換に踏み切ったのだが・・・。

結果は純正に戻した。交換後色々調整したのだが、相性の問題か純正のほうがずっと状態が良かった。なので純正の「ABR-1」に戻したのだが・・・オクターブ調整が合わない。今まで合っていたのだから合うはずと、色々試すのだが合わない。3弦と6弦の駒は下がりきっている状態なので、弦高調整で合わせようとするのだが、弦高を上げようが下げようが合ってくれない。

考えられることは色々と試したのだが、合わないので別の原因を考えた。それは弦を「ダダリオ」から「アニー・ボール」に変更したこと、それとネックの反りである。ネックの調整は「トラスロッド」と調整すれば良いことは分かっているのだが、自分はやったことが無い。知識が無いため、下手に触ってネックの状態が悪くなった元も子もないのでしたことが無かった。

先日の「SG」での交換以来、弦は「ダダリオ」より「アニー・ボール」の方が自分との相性が良いことが分かったので、ネックの調整を自分でしてでも「アニー・ボール」でオクターブ調整を合わせようと思った。ここからが地獄のような作業になった。

まずネックの状態を確認したところ、軽い「逆ぞり」のようだ。なのでトラスロッドを左に回す。いい感じになったので弦高調整とオクターブ調整を行う。音がビビッてきたのでトラスロッドを左に回す。調子に乗ってオクターブが合う辺りまで弦高を下げて、ビビりが出たらトラスロッドを左に回してみた。これが良くなかった。弦高を下げきってもオクターブは合わないはネックの状態も理解不能になってしまった。

一時はパニックになりそうになりながらも、冷静になって、一度元の状態に出来る限り戻してみる。さらにトラスロッドはネックの反りの調整のためにあるのだと、自分に言い聞かせ、もう一度トラスロッドの調整をする。そして弦高を下げる。オクターブを調整する。音がビビったら微妙にトラスロッドを回す。さらに弦高とオクターブを調整。これを延々繰り返す。そして、ついにいい感じになった。弦高も今までと比べてずっと下がった分、弾きやすくなった。最後にピック・アップ調整をしてから先日購入したBOSS製のワウ「PW-10」に繋いで遊んだ。ギターの状態は頑張った分以前に比べて良くなった。

――追記――

今回は

1:「ネックが反っていた」為にギター全体のバランスが崩れてしまい、「オクターブ調整」も合わなくなっていた。

2:だから「トラスロッド調整」で「ネックの反り」を直せば、ギター全体のバランスが整い、「オクターブ調整」も合うようになった。

以上の理由で、一度完璧に「オクターブ調整」を合わせたのに合わなくなったという時は、まず「ネックの反り」を疑い、反っていたら直してあげる。そうすれば「オクターブ調整」も合うようになった、という話である。